円と元

増田俊男氏 85%

 欧米の債務危機を解決するには世界最強通貨「円」と人民元を世界がもっと使うことである。現在人民元は自由化されていないから現時点では国際化しか卿の欧米債務問題の解決方法はない。

 そこでIMFから日本に要望されている出資だが、債務国に「総て円建て債」を起債させ日本が買い取る形にすべきである。

債務国(欧州やアメリカ)が円建て債を発行した後、日本のように返済コストが上昇する。円建て債が普及すれば円の市場が拡大し、また債務国の規律が強化され、かつ市場が安定するばかりか「円高が是正される」事にもなる。

 日本政府は「日本の債務国救済はすべて円建て債にする」こと大原則にすると同時に東京市場(円市場)をニューヨークに負けない資本市場にする戦略を打ち出すべきである。今日本は世界(IMF)からの出資を求められているのだから、「円建て債」を絶対条件にしなくてはならない。

 世界の「最後の貸し手」は19世紀のイギリス、20世紀のアメリカ、そして「21世紀は日本」になろうとしている!