黒幕大物官僚天下り 問題のOBとは、元経産事務次官の望月晴文氏(63)。日本の原発行政を牛耳ってきた人物だ。「00年に省庁再編に伴う原子力安全・保安院の設立準備に当たった「保安院の生みの親」です。

 京大法出身で73年に旧通産省に入省。長年、エネルギー畑を歩み、原発を2020年までに9基、30年までに14基以上増やす「エネルギー基本計画」をまとめたのも望月氏です」。

 10年7月に退官すると、翌月には内閣官房参与に横滑り。そして、先月、原子炉メーカーの日立製作所社外取締役に就任した。

「次官経験者は退官までに退職金を含めて5億円近い生涯資金を得ます。約2年間の参与時代は日当5万円。日立では、年間報酬2000万円なんて噂もささやかれています」。

利権に群がり老後は左ウチワ。