国債バブルとCDS朝倉氏 フーチ 85%

 国債が買われています。日米独の国債は歴史的な高値となって今の市場の有り余っている大量の資金の受け皿になっています。
一方でこれらの信用力を図るCDSクレジット・デフォルト・スワップ:企業や国際の債務不履行を対象にした金融商品)の値段も上がっているのです。

 国債の価格こそが異常と思えてならないのです。まさに国債バブルここにあり、この国債バブルは最終的に激しくはじける運命にあるとしか思えません。

 そしてその大元は欧米金融資本の別働隊であるヘッジファンドのコンピューターによるロボット・トレーディングに他なりません。ヘッジファンドの運用資産は今年になってリーマンショック前を上回り史上最高の額となってきたのです。リスクがないと思われる日米独の国債だけが資金の逃げ場なのです。

 だからジョン・ポールソン、世界ナンバー1と言われるポールソンファンドは、ドイツの国債空売りして、更にドイツが破綻すれば莫大な儲けが得られるCDSを大量に購入しているのです。

       日銀に高値誘導される日本国債 

日本国債をこんな異常な高値に誘導しているのは日銀そのものではないですか!これがバブルでなくて何ですか!
     未曾有の日米独国債バブル進行中

 日米独、外堀を埋められるように国債を取り巻く環境は厳しくなる一方です。とても信用力が増してきたなどとみることはできません。世界をひっくり返す未曾有の日米独の国債のバブルが構築されているのです。

 ギリシアから始まった国債バブルの崩壊はついにスペインに本格的に波及してきました。あれだけ支援していて、先日はスペインの銀行に、10兆円という支援を行うことを決めたのに、スペイン国債の利回りはついにデッドラインの7%を超えたのです。

これからEU当局やECB(欧州中央銀行)そしてIMFがその持てる力を総動員して、スペイン、イタリアと救済に入っていくことでしょう。連日報道されているまさに直近の焦点です。

 しかし世界が崩壊するのはその次、この流れが日米独の国債に波及してきたときです。