反回神経麻痺[ハンカイシンケイマヒ]

《同義語》声帯麻痺vocal cord paralysis
 喉頭麻痺ともいう.迷走神経の分枝として内喉頭筋を支配する反回神経の麻痺をさし,臨床的には主として声帯運動障害とそれに起因する諸症状を含む病態である.

 反回神経は迷走神経が頚部から胸部へ向かう途中でその本幹から分かれ,左側では大動脈弓,右側では鎖骨下動脈をめぐり,再び頚部を上行して喉頭に達する.
この間,胸郭内,頚部において多くの器官と接し,走行も長いので損傷を受けやすく麻痺を生じやすい.

 なお迷走神経本幹の損傷でも類似の臨床症状を呈するため,喉頭の運動麻痺をすべて反回神経麻痺と称することには疑義があって,喉頭麻痺あるいは声帯麻痺というべきであるとの議論もあるが,慣習的にこれらをすべて含めて反回神経麻痺という呼称が広く用いられている.
反回神経麻痺の頻度は全喉頭疾患中の十数%を占めると考えられる.

 原因としてはウイルス感染を主体とすると思われるいわゆる特発性麻痺が多く,ついで各種の悪性腫瘍による侵襲,外科的損傷などがあげられる.

症状としては,声門閉鎖不全による嗄声誤嚥が主であり,まれに両側性の場合には呼吸困難を呈することもある.
対応
 反回神経・(迷走神経)・喉頭・声帯・声門にEG入れ、
  フリーラジカル・ウイルス・細菌・IgE,G抗体抜く