“高血圧を見落とさない”最新の血圧測定とは?

Aさんの高血圧と動脈硬化を発見したのは、意外にも足の血圧測定でした。通常、足の血圧は腕に比べて高く出ます。なぜなら、腕の動脈と比べ、血流を邪魔する“カーブ”が少ないからです。

ところが動脈硬化の影響で、下半身の動脈の一部がつまると“つまり”の先へ流れる血液が少なくなるため、血圧が下がります。

“つまり”の手前は高血圧、先は正常血圧という状態が引き起こされるんです。

つまりAさんは、足の血圧が“低い”ことで、全身の高血圧や動脈硬化の存在を突き止めることに成功しました。
ところが「家庭用の血圧計」は腕の動脈で血圧を測るために開発されたものなので、自分の足の血圧を測ることは困難。

どうしても測定を希望する場合は、病院で受診しなければいけません。