死ぬまで元気に生きる知恵

                         帯津 良一氏+時空研
                         フーチ 80%

「明るく前向きに」は間違っているは×。人間は寂しく淋しい存在だと覚悟すれば。感動と好奇心を忘れず、ときめいて生きる。充実した人生とは、苦しみや悲しみも全力で生き抜くこと。

  心臓でも大脳でもない、下腹部にこそ生命は宿る。「場」のエネルギーを高めることこそ生きている証し。患者をまるごとみる、「現場」に根ざした医療へ。

  人間の存在する「場」を考え、人間だけではなく地球の「場」、宇宙の「場」をみる医学がホリスティック医学だと考えています。ホリスティック医学は、西洋医学代替療法を統合する「統合医学」とは違って、生老病死から死の世界までまるごとが対象ですから、従来の医学という概念にはとうてい収まりません。

 生命とは自ら秩序をつくり出す能力である。無秩序から秩序をつくり出そうとする力が生命であり、いいかえれば自然治癒力である。プラシーボとはラテン語で「喜びを与える」という意味で、喜びを与えられることによって、薬が本来もつ効果が倍加されるのです。

 エビテンス(科学的根拠)。患者さんの期待や希望よりもエビテンスを金科五条のごとく重視するのは間違っています。

 死は終着点ではなく、ひとつの通過点に過ぎない。私は常々、「死というのは虚空からこの地上にやってきた私という命が、再び虚空に帰っていく、大いなる循環のなかの折り返し地点、つまり通過点に過ぎない」と思っています。