心タンポナーデについて

 心臓はその回りを心嚢という薄い袋のようなもので取り囲まれている。ここには通常10〜20?程度の黄色透明な液があり、心臓の滑らかな動きのための潤滑油のき働きをしている。

 何らかの原因でここに液体が大量に貯留してくると最初は無症状であるが、次第に心臓がこの液に妨げられて通常の動きができなくなると身体に必要な酸素を十分に送り出すことができなくなり、心不全状態となる。この状態を心タンポナーデという。

症状としては呼吸困難、血圧低下、四肢冷感等である。

 心タンポナーデの原因として普通挙げられるのは外傷(心臓がやぶれて血液が心嚢内に急激に入る)、解離性大動脈瘤(大動脈が縦にさけて心臓まで達し、その血液が急激に心嚢内に入る)心膜炎(心臓をおおう膜の炎症により除除に心嚢内に黄色透明の液が貯留する)などがある。

急性心膜炎

 急性心膜炎は、突然に発症する心膜の炎症で、痛みを伴うことが多く、フィブリン、赤血球、白血球などの血液成分や体液が心膜腔にたまる原因となります。

 急性心膜炎は普通、心膜に炎症が起こす感染症やその他の病気が原因です。感染症の原因は、ほとんどがウイルスですが、細菌、寄生虫(原虫も含む)、あるいは真菌であることもあります。

☆心膜にEg入れ、ウイルス・細菌ぬく。