平穏な毎日の終わりが近い!

増田 俊男氏
フーチ 80%
2008年のアメリカのサブプライム・ローンの焦げ付きが発端で起こった世界的信用不安による不況以来FRBの主導で主要先進国はこぞって金融緩和に走ったが、実体経済に資金需要がなかったことから膨大な緩和資金は新興国へ押し寄せ、中国、インド、ブラジルなどの国々でインフレが加速した。

2013年5月からの国際資金還流が続くので株価と債券価格、さらに住宅価格(不動産価格)の上昇が止まらないのである。国際資金をアメリカに誘導し、アメリカの金融資産と不動産資産を膨張させ、さらに米国債と言うアメリカの負債を買わせて低金利を維持する狙いであった。

家計の平均的借金額は約67000万円で家計の平均預金高はわずか51万円、国の借金は1750兆円、まだ計上していない年金、医療、薬剤保険等を合わせると1京3000兆円もあり、政府、民間資産の総資産の数十倍。

アメリカには政府認定の貧困層と言うのがあるが、その数4700万人で人口の16%、さらに4600万人(15%)が生きるための食事を得ることが出来ない為に政府からFood Stampと言うマーケットで食料品と交換できる金券を貰っている。Living beyond means(分をわきまえない生活)という言葉があるが、国民は収入以上に消費し、返済能力以上に借金をしている。