「安倍政権という虚構」

 看板政策であるアベノミクスのメッキは剥がされ、「主張する外交」は世界から全く相手にされない。それでも安倍政権の失政は覆い隠される。

このままでは日本に国家的危機が訪れると指摘するのは、30年以上にわたって日本政治を研究してきたカレル・ヴァン・ウォルフレン氏(アムステルダム大学名誉教授)だ。
同氏は安倍政権がアピールする「官邸主導」の正体は、メディアと官僚の作り上げた「虚構」だと喝破する。
 小沢一郎氏が民主党幹事長であった政権交代直後には、中国との関係を改善し、アジア諸国との地域連携を深める理想を描いた。しかし、日本の主要メディアからは批判の嵐が巻き起こった。

 日中の接近を望まないアメリカ政府の意図とそれに付き従う官僚集団の存在が、小沢氏へのバッシング報道の背後にあったと考えて間違いないだろう。