1200万人!目の現代病

危険や目ヤニ発見ワザ

黄斑は、眼球の奥にあるモノを見るのに必要な網膜の中心にあり、その下には、明るさや色を認識する視細胞がたくさんあります。つまり、黄斑は、モノを見るために一番重要な場所なのです。

また、黄斑はくぼんでいるため、視細胞に直接光が届きやすくなっています。ところが加齢黄斑変性の人の黄斑は、ふくらんでいるのです。こうなると、ぼやけて見えたり、形がゆがんで見えたりしてしまいます。

老廃物・ドルーゼンが加齢黄斑変性を招く犯人!

加齢黄斑変性の前兆は、目やにのようなもので見つけることができます。目やにのようなものとは、眼球の奥、眼底にたまった老廃物で、視細胞の一部がはがれ落ちたカスです。

正式名はドルーゼンといい、黄斑付近にびっしりたまってしまうと、加齢黄斑変性を招く危険性があります。

ドルーゼンがたまり続けると、体は免疫反応によってドルーゼンを排除しようとします。

その結果起こるのが炎症です。すると危険を察知した体は、炎症箇所に栄養を届けるために新しい血管を作ります。この血管のせいで黄斑がふくらんでしまう。

予防のカギは、青い光から身を守る黄斑色素をいかに増やすか!

加齢黄斑変性の予防法は、ある検査法にヒントがあります。加齢黄斑変性になりやすいかどうかを調べる検査で使われるのは、「青い光」です。青い光がよく見えた場合は、加齢黄斑変性になりやすく、青い光が見えなかった場合はなりにくいと考えることができます。

じつは、青い光をたくさん浴びると、細胞を傷つける活性酸素が出てくるため、視細胞がダメージを受けるのです。その結果、ドルーゼンができやすくなると考えられています。でも、私たちの体には青い光から身を守ってくれる味方がいるんです。それこそが、黄色の色素がたくさん入っている目の中の黄斑色素です。黄斑色素には青い光を吸収する働きや、活性酸素を撃退する働きがあるのです。ということは、目の中の黄斑色素を増やせば、加齢黄斑変性を予防することができると考えられます。

カロテノイドの一種「ルテイン」は、目を青い光から守る効果があると考えられています。ほうれん草や小松菜、チンゲンサイブロッコリーなどに多く含まれ、少量の油と一緒にとれば、吸収率を高めることができます。
加齢黄斑変性の予防法について

加齢黄斑変性を予防するには、目の中の黄斑色素を増やすのが重要です。黄斑色素は、緑黄色野菜に含まれているカロテノイドという栄養素なので、緑黄色野菜を日常的に摂取するのが予防に不可欠です。 ☆カルテ別紙