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2015年暴走する世界経済と
日本の命運?
三橋 貴明氏
フーチ 80%
飢えるアメリカ
アメリカ国民のおよそ7人に1人、4600万人以上が生きていくために食事の援助を受けていると報告書を述べている。
内訳は子供120万人、高齢者700万人、ワーキングプアや兵士の家族、失業者、大卒の若者など数百万人だ。すべての層の人々が食事の援助を受けている理由として、栄養のある健康的な食事をとることが困難であることを挙げている。
多くの人は安価な加工食品を購入する余裕しかない。そうした食事は糖尿病、高血圧、肥満といった慢性疾患の連鎖を生む。
フィーディング・アメリカの調査報告書によると、食事の支援を受けている成人の5分の1が大学に通っていたとのことである。
また、6%が、大学またはそれ以上の学位を取得している。そして、調査対象の半数以上が、いわゆるワーキングプアであった。働いてはいるものの、貧困から抜け出すだけの賃金を得ていないという話だ。すなわち、実質賃金が低いわけである。
ユーロ圏は確実にデフレ入り
ユーロ圏の失業率の高さは目を覆うばかり。ギリシャ、スペイン、イタリア、フランス。移民流入で始まったドイツ国民の貧困化。世界で失業者の押しつけ合いが強まる。