腸をダメにする習慣、鍛える習慣?
藤田 紘一郎氏
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 人生を存分に生きるため、病気を避けるにはどうしたらよいのでしょうか。健康のために、私たちが最も気を使うべき相手は、「腸内細菌」であることが、近年の研究によって明らかになってきています。腸を鍛え、そこに棲む細菌たちを元気にしてあげれば、宿主である人間も元気になれるのです。

 消費効率の悪い痩せにくい体質とは、白色脂肪細胞が活発で、褐色脂肪細胞の働きが悪くなっている体のことです。そこで今、褐色脂肪細胞を増やして、肥満の治療をしようとする研究が進んでいます。褐色脂肪細胞には、脂肪をエネルギー源として効率的に消費し、熱を発散させ、肥満を改善させる働きがあるからです。
☆ダイエット  白色脂肪細胞にEgぬく
褐色脂肪細胞にEg入れる

 食品の力を借りて、体内の燃焼率を高める方法もあります。その食品とは、トウガラシです。トウガラシの辛み成分「カプサイシン」には、体内の燃焼率を高める作用があることで有名です。
 免疫細胞にはキラーT細胞やマクロファージなどがあって、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)がその中で最も重要な働きをしています。


 NK細胞は、朝の9時前後と夕方の5時頃に活性が最も高くなり、夜の9時頃になると、低くなります。就寝時はさらに低くなります。このリズムを崩すような不規則な生活をしていると、NK細胞活性が低下し、ガンにかかりやすくなるのです。

 野菜や海草、果物などの腸内細菌の大好物を含む植物性食品を食べないと腸内細菌を増やすことができず、腸内バランスが崩れていきます。