クスリに殺されない心得?
近藤 誠氏 
フーチ 95%
 7万5000人調査でわかった、インフルエンザ・ワクチンに効果なし。70歳超えたら血圧180以上が長生き。高コレステロールもクスリ無用。

「出されたクスリを飲む」では、殺される

 ある種の降圧剤は以前から、発がんリスクが疑われています。僕は、上の血圧が「年齢プラス110」、つまり60歳なら170を超えて、かつ頭痛やめまい、意識障害などの自覚症状がない限り、降圧剤は命を縮めると考えます。

 また、人間ドック協会は、血中コレステロール値についても「65〜80歳の女性の健康値は175〜280」など、従来の基準よりはるかにゆるい基準値を発表しました。

 僕に言わせればこの数値も無意味、コレステロールを下げる治療はナンセンスです。コレステロールは全身の細胞膜の構成成分で、ホルモンも作ります。また、脳神経には全身のコレステロールの約4分の1が存在するほど、脳にも不可欠。コレステロールが減ると、脳から筋肉への指令もとどこおります。頭の回転が速く、元気で行動的な人に、聞いてみてください。血中コレステロール値が高いはずです。

 これほど体にとって重要な物質を、わざわざクスリで減らすなんて、もったいない。さらにクスリの副作用も問題です。コレステロール値を下げるメバロチンには、筋肉を溶かし、肝機能障害や末しょう神経障害などを起こすリスクがあります。