掌蹠膿疱症とは】

 手のひらと足のうらだけできるのが特徴で、小さな無菌性の膿庖が集まってできたあと、厚い皮がむけて赤くなる慢性の皮膚病です。水虫 (白癬)と症状は似ていますが、うつることはありません。

 【原因は】扁桃腺や中耳炎など、慢性の細菌感染、とくに溶血性連鎖球菌感染があるとその菌の成分に対してアレルギー反応をおこしてできる、歯の治療に用いる金属に対するアレルギーなど

 【症状は】手のひらと足のうらだけに、直径二ミリぐらいの膿をともなった小さな膿抱がたくさん集まってできます。やがて乾いて皮がむけ、しだいに周囲に広がり、皮がむけたところは赤く、ひび割れとなります。ときに、爪が白くなったり、でこぼこができたりします。まれに胸部の胸肋鎖骨の関節が腫れることもあります。

対応 患部の皮膚の(イメージ図)角質層・顆粒層・有棘層にEGを入
   れ、細菌抗原(アレルゲン)。IgE抗体・マスト細胞・フリーラ
   ジカル等を抜く

無菌性膿庖  
 膿疱は白血球の死骸が集まったもので、ふつう、細菌など病原体に対する反応として生じますが、掌蹠膿疱症や膿庖性乾癬にみられる膿庖からは細菌は検出されず、この場合、白血球を集める化学物質(好中球遊走因子)が皮膚でつくられるためにおこる。