地球はもう温暖化していない
深井 有氏
フーチ 90%
 気候変動の主役は二酸化炭素ではない。太陽だ。日本の常識は世界の非常識。20年近く進んでいない温暖化のために、あなたは毎年20万円も盗られている。地球温暖化によって台風やハリケーン、サイクロン、竜巻などが増えている。古気候学から学ぶ小氷河期の気候。
      太陽はこうして気候を決めている
    太陽活動と気候の密接な関係

 太陽活動が気候変動に大きな役割を果たしていることは、太陽黒点数と気候の相関として古くから気付かれていた。英国の科学者ハーシェルは1801年に、太陽の黒点が少ないときに小麦の値段が上がったのは黒点数が少ないと雨が少なくて小麦の収量が減ったからだろうと言っている。
太陽は200年ぶりの大変身

気温は頭打ちから寒冷化へ

 定性的には、太陽磁場は約20年前から急速に弱まり、宇宙線強度は強くなっているので、雲が増え気温が低下するのは自然の成り行きである。ここではその考察をできるだけ定量的に進めることにする。

    過去160年の気温変化を分析する

 過去160年間の気温変化を解析することから始めよう。この期間には二酸化炭素の増加に伴う気温上昇も起こっているはずなので、宇宙線の寄与(自然要因)と二酸化炭素の寄与(人為的要因)をともに正しく考慮する必要がある。