鎖骨下動脈盗血症候群

脳へ血液を送る椎骨動脈(ついこつどうみゃく)の手前で、腕のほうへ血液を送る鎖骨下動脈が大動脈(だいどうみゃく)から枝分かれしています。この枝分かれする前の動脈の内腔(ないくう)がつまってしまうと、つまった側の椎骨動脈と鎖骨下動脈の両方に血液がいかなくなります。

 左右2本の椎骨動脈は、脳に入ると合流して1本の脳底動脈(のうていどうみゃく)となるので、つまっていない側の椎骨動脈を流れてきた血液は、この合流点から血流が途絶えた側の椎骨動脈と鎖骨下動脈に向かって逆流するようになります。つまり、本来、脳へ供給されるべき血液が、血液が流れてこない側の腕のほうへ盗まれてしまうわけです。
☆椎骨動脈、鎖骨下動脈 血栓アテローム
マクロファージぬく