【頸肩腕症候群】

●首から腕にかけての痛み、手や指のしびれもみられる
 首から肩、腕にかけての痛みを訴え、ときに手や指のしびれをおこす状態をひっくるめて頸肩腕症候群とよんでいます
 原因はいろいろありますが、頸部脊椎症によるものがもっとも多くみられませきす。頚椎の椎間板ヘルニアや頸椎部の脊髄腫瘍も似たような症状をおこしますが、ずっとまれなものです。肺のいちばん上の部分にできた腫瘍(パンコースト腫瘍とよばれる)も、やはり似たような症状を生じますが、これもきわめてまれです。
 胸郭出口症候群とよばれる病気も原因のひとつです。腕に向かう神経が、肩にある鎖骨と第一肋骨のすきまで圧迫されて痛みとしびれをおこすもので、若い女性にかなり多くみられます。その理由は、筋肉の発達が不十分で、なで肩のことが多いためです。