脳がときめく言葉の魔法

茂木  健一郎氏
フーチ   70%
       幸運は脳が連れてくる!
 幸せ(幸運)かどうかは脳の中をのぞき込むとわかります。うれしいこと、楽しいことがあると、脳内に神経伝達物質である「ドーパミン」が放出されます。そして、このドーパミンが「自分」という自我中枢である前頭葉に放出されると、人は幸せを感じるのです。

 一方で、偶然の幸運に出会う能力を「セレンディピティ」といいます。現在の脳科学では、セレンディピティこそが、人間が創造的に生きるためのキーワードとして注目されています。つまり、人が幸せを感じながら日々生きていくためには、偶然の幸運に出会う能力「セレンディピティ」が必要なのです。
 セレンディピティを身につけるのは難しいことではありません。「行動」「気づき」「受容」の3つのサイクルを回していくと、誰でも身につけられます。
 幸運を呼び込んでいる成功者には、共通する特徴があります。それは、「人の役に立つことを考えて発言し行動している」ということです。
「上機嫌でいる」ということの本当の意味は、今置かれた状況を楽しんで、感謝しながら学び、成長していくということです。それが上機嫌でいながら、第三の道を進むということです。成長ストーリーを読んで、聞いて、自分で描いてみて、現実のものにしていくことが大切なのです。
一万時間の法則
 何事をやるにしても累計で1万時間以上やりつづければその道を極められ、プロフェッショナルになれる。そして1万時間を超えてプロフェッショナルになれると、リラックスしながら物事に取り組め、すばらしい成果が出やすくなるというものです。
          自由を愛する
 自由になるということは、ただ自分の好き勝手にやれるということではありません。自由とは、自分の中で知らないうちに課している制約と向き合い、それを取り払うことです。
     お金が入ってくる使い方をする
 仕事はお金を稼ぐ手段であって、そのお金を使って余暇に仕事でたまったストレスを発散しようと思っている人は少なくないはずです。
 でも、そのような考え方では、お金とうまくつき合うことはできません。お金を稼ぐ手段が仕事なのではなく、仕事をすること自体が目的となるような生活をすることができる人こそ、成功を手にできる。
 その結果として、お金という名の報酬を受けとることができる、という考え方を持つべきだと思います。