2017年は日本にとって
新しい年になるか?!

増田  俊男氏 
フーチ  80%

政治・経済において世界を主導してきた先進国の経済成長が止まり自由経済、自由市場制度の下で産まれた成長のパイを分かち合う時代が終わったのである。
若者に十分な食(公共投資)を与え元気一杯右肩上がり成長を遂げた時代が終わり、老いてきた体(デフレ化)にカンフル剤(過剰緩和)を投与して僅かながらの成長を維持したがついにマイナス成長に向かい始めた。

20世紀は産業資本が本物経済を推進、21世紀は金融資本が偽物経済を演出。そして今偽物経済の時代が終わろうとしている。今後中国をはじめとする新興国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は毎年成長率を落としながらも成長を続けるが2025年以後は成長が止まるので世界からすべて成長のパイが消え失せる。

国家も国民も生き延びるためには蓄えた資産を売り食いするか他国、他人の蓄えを奪うしかない…これが生命存続を求める人類の宿命である。「国家なくして国民なし」(人間は弱き一本の葦、しかし社会的葦である)。国家の売り食いとは国民が貯めた財産を没収することであり、他人の蓄えを奪うとは対外戦争である。

同病相哀れむ欧州連合からの英国の離脱、イタリア、ハンガリー、フランス等欧州各地で燃え上がる排他主義、最後の締めくくりが一国至上主義のトランプ旋風。

トランプはアメリカの為に「新しい日本」を求める。これでやっと日本はアメリカの占領下から解放され、どこの国からでも富を奪うこと(戦争)が出来る自由を取り戻す(安倍首相の「日本を取り戻す」)ことが出来るようになる。