トヨタが“第二の東芝”に

プリウス”が“ガラケー”に
船瀬 俊介氏
フーチ 85%
 私は、暗澹としている。このままでは…。「トヨタは“第二の東芝”になる」「“プリウス”が“ガラケー”になる」。まさに、悪夢というしかない。それでなくても、日本だけが先進諸国の中でも、完全に落ちこぼれている。
 GDPを比較しても、過去20年間で、中国14倍、米国2
倍、英国2倍、ドイツ1.4倍と、成長を遂げているのに、日本だけは0.85倍…と逆に貧しくなっている。ジャパン・アズ・ナンバーワン…と持ち上げられた昔日の栄光は消え失せた。日本経済を牽引してきた大企業も、軒並み、尾羽うち枯らしている。
 シャープは、台湾のホンハイ・グループに買収されるという屈辱をなめ、技術のソニーも、もはや見る影もない。
パナソニックにいたっては、ゴミのように投げ捨てて中国にくれてやった三洋電機が、巨大白物家電“ハイアール”という怪物に変身する様にあぜんとして、なす術もない。
そして、東芝の落日…。日本経済を牽引してきた巨大企業も面影も今はない。