*惑星ヤハウェの写真を所持しているΚ教授によると、惑星ヤハウェと地球の公転軌道は、厳密な意味での点対称にはなっていないという。

 まず、第1に、問題は公転面である。惑星ヤハウェの公転面がわずかばかり傾いており、太陽の黄道面からある角度を持って公転しているのである。

 第2に、公転速度も完全には一致していない。わずかだが、地球の公転速度よりも、惑星ヤハウェの公転速度のほうが速いのである。もちろん、ケプラーの第2法則より、公転する位置によってその速度は変わる。だが、平均しても、惑星ヤハウェのほうが速いのである。

 第3に、両者がほかの天体から受ける摂動も違う。重力は距離の2乗に反比例する。よって、質量がほぼ同じ場合、距離が大きな要素となる。たとえば、金星からの摂動も、より近いほうが大きな影響を受けるのだ。

 以上、この3つの理由によって、惑星ヤハウェと地球は完全な点対称を保ったまま、永遠に公転しつづけることは不可能なのだ。

 そのため、K教授は、はっきりと断言する。
 「惑星ヤハウェは、近い将来、必ず太陽の端から顔を覗かせてくる」

 19世紀に起こった皆既日食のとき、わずかに太陽の端に出現したように、惑星ヤハウェが再び、われわれの目の前に、その姿を現す日が必ず来る!

 そして、問題の天体の撮影に成功した!
 40枚目の写真に写っていた天体とは、ほかでもない。かって太陽系を荒し回り、月を破壊、地球にノアの大洪水を引き起こした、かの狂える暴凶星。あるときはメシア出現のしるしとなった幻の惑星―そう、太陽系第12番惑星「ヤハウェ」である!

史上初の惑星ヤハウェ観測

 太陽系第12番惑星「ヤハウェ」は、太陽を挟んでこの地球と反対の位置を、地球とほぼ同じ速度で公転している。

 もちろん、NASAは以前から知っていた。少なくとも1978年の時点で、NASAがすべてを把握していたことは間違いない。

 この年、一基の探査機が地球を飛び立っている。探査機の名は「パイオニア・ヴィーナス2号」。その名のとおり金星探査を目的とする。


 ご存じのとおり探査衛星というのは、まっすぐに飛行するわけではない。たとえ隣の惑星に向かうときでも、重力を利用して楕円形の軌道をとる。しかも、地球も公転しているため、目的の惑星の公転軌道との関係を詳細に計算し、そのうえで決定する。そのため、結構、複雑な軌道を描く。


 パイオニア・ヴィーナス2号も、そうした軌道を通って金星へと向かった。当初の予定どおり、ちょうど太陽を挟んで地球とは反対の位置を通過したときである。まったく予測しなかった天体、太陽系第12番惑星「ヤハウェ」と遭遇したのである!


 NASAのショックは並々ならぬものがあった。こんなところに惑星が存在するなど、それこそ夢にも思っていなかったからだ。が、瞬時に、彼らは事態の重要性を理解した。極端なことをいえば、たった1個の未知なる惑星の発見であるが、それが及ぼす影響は絶大だ。これまで築き上げてきた太陽系論がすべて崩れる!

 連中は緊急に会議を召集。その結果、これらの情報をギリギリのところまで隠蔽することにした。とにかくあらゆる手段を用いて、惑星ヤハウェの情報を封じた。

 もっともパイオニア・ヴィーナス2号の目的は、あくまでも金星の探査にあった。いくら発見したとはいえ、惑星ヤハウェを探査するわけにはいかない。残念ながらそのときは、存在を知っただけにとどまった。
 そこでNASAは、もっと多くの情報を得るために、ボイジャー1号を利用した。すなわち、ボイジャー1号が太陽の向こうに隠れるとき、惑星ヤハウェの撮影を行なうとともに、できる限りの観測を行ったのである!

 そう、あのときの受信装置の故障も、真っ赤な嘘である。受信装置は正常だった。表向きは故障したと見せかけ、その裏ではしっかりと惑星ヤハウェの探査を行っていたのである!

 そこでNASAは、パイオニア・ヴィーナス2号の情報を確認。惑星ヤハウェを、これからの惑星探査の中心に置くことを決定。さっそく、惑星ヤハウェ探査を主眼とする目的で、探査衛星を打ち上げる。

 軍事衛星という名目で太陽の向こうに飛ばされた探査機のコードネームは、ずばり「ヤハウェ」!

 探査する惑星の名を探査機の名前にすることは珍しくない。先のパイオニア・ヴィーナス2号にしても、ヴィーナスとは金星のことだ。探査機の名前がヤハウェであること一点をとってみても、惑星の名前がヤハウェであることがわかるだろう。

 ただし、コードネームであるため、正式に太陽系第12番惑星「ヤハウェ」の存在が発表されるときには、まったく違う名前がつけられる可能性もある。

 つまり、地球(クラリオン)の公転速度は速くなるのに対して、クラリオン(地球)の公転速度は遅くなる。両者の公転速度に違いが生じるため、完全な点対称を描くことはできなくなる。点対称が崩れれば、当然ながら太陽の裏に隠れつづけることはできず、その姿を現す。

 ―というわけで、クラリオンは存在しえないのである。むずかしいだろうか。が、図版を見てもらえれば一目瞭然だろう。

 しかし、だ。惑星ヤハウェは違う!
 クラリオンの軌道とは似ているが、まったく違う軌道を描いているのだ。

 惑星ヤハウェの写真を保管する天文学者K教授は、こう述べる。
 「この星は、太陽の裏側を地球とほぼ同じ軌道を描いている。しかし、それは従来考えられていたように同じ軌道上を移動するのではなく、点対称の独立した軌道をとるのだ。そのため太陽の陰に、ずっと隠れていることができる。」
 先に見たクラリオンの軌道は、基本的に地球の軌道と同じである。軌道の図を描こうと思ったら、ひとつの楕円ですむ。しかし、惑星ヤハウェの場合は、ふたつ必要なのだ。
 ご存じのように、楕円にはふたつの焦点がある。クラリオンの楕円軌道は、地球の楕円軌道とふたつの焦点を共有していた。だが、惑星ヤハウェの楕円軌道は、地球の楕円軌道と共有している焦点はふとつ。ここに太陽が位置する。
 すなわち、太陽を中心にして、地球とは点対称の位置を常に公転する。それが惑星ヤハウェの軌道なのだ。
 この軌道ならば、常に太陽の裏に隠れつづけることが可能だ。実際、惑星ヤハウェは、かなり長い時間、太陽の向こうに隠れているのだ。

姿を現す太陽系第12番惑星「ヤハウェ
 アメリカの有名な超能力者に「ジーン・ディクソン」がいる。ケネディ大統領暗殺を予知したことで、一躍有名になった予知能力者である。
 彼女は非常に親日家で、1984年3月に来日。日本テレビの深夜番組『11PΜ』に出演して、こんな発言をしている。
 「地球から見て太陽の反対側にもうひとつ天体が隠れています。近いうちに、その存在が明らかになるでしょう」
 当時、司会をしていた大橋巨泉氏は、この発言に少しとまどったような顔をしていた。無理もない。天文学がどうのこうのという前に、学校の教科書レベルで、そんな天文は存在しないといわれてきたからだ。
 ジーン・ディクソンが繰り返し「プラネット」という言葉を発している以上、単なる小惑星や彗星の類ではない。明らかに惑星である。太陽の向こうに隠れている未知なる天体といえば、そう、太陽系第12番惑星「ヤハウェ」しかない!

 彼らが現代に伝える世界創世や神話は、アメリカ大陸のインディアンやインディオといったネイティヴ・アメリカンのなかでも、もっとも古い。興味深いことにその内容は、たんに古代の歴史的な事件のみならず、未来のことにまで触れている。すなわち予言が含まれているのだ。なかでもホピ族の名を世界中に知らしめた予言に、次のようなものがある。

 「世界を滅ぼす物質が地下から掘り出され、自分たちが住み慣れた大地から追いはらわれるだろう」
 一見するとなんの予言かわからない。だが、ここに記された世界を滅ぼす物質が、原子爆弾の原料であるウラン鉱石を得るために、大々的な採掘を開始する。その目的は原子力発電もさることながら、核兵器の燃料にすることだ。まさに人類を滅ぼす可能性を秘めた兵器のために使われたのである。

 ホピ族は、終末の時代の幕開けとして、“天にしるしが現れる”と語る。

 「世が終末に近づくころ、天空に今まで隠れていた星『サクアソフー』が、その姿を再び現す。サクアソフーの色は輝くばかりの青色であろう。そのときは、もうすぐそこまできている」
 このサクアソフー(青い星という意味)が惑星を指すとすれば、どうだろう。惑星が天空に隠れることができる場所といえば、それは太陽の裏しかない。地球と点対称の軌道を地球と同じ速度で公転するしかない。しかも、その星の色が青だとくれば、もはや説明は不要だろう。

 もうすぐ姿を現す青い星サクアソフーとは、まぎれもなく太陽系第12番惑星「ヤハウェ」のことである!
 惑星ヤハウェの出現は、それ自体が終末の始まりを意味する。われわれ人類にとって惑星ヤハウェは、暗黒の黙示録の世界の幕開けを告げる「天のしるし」なのだ!


 ノアの大洪水が事実なら、膨大な水はどこから来たかーそれは月からだ。なぜ月は破壊されたのかー地球へ超接近したからだ。では、なぜ月は地球へ超接近したのかーほかの天体の影響を受けたからだ。ほかの天体とは何かー太陽系第12番惑星「ヤハウェ」である……。

 というように、たったひとつの事実が明らかになるだけで、次々と既成の常識が崩れてい

く。・・・・・90%合っている