アンチエイジング・ホルモンは外からではなく内部で作り出す

 最近の研究では100歳以上の長寿者には副腎から産生されるデヒドロエピアンドロステロン➀(DHEA)というアンチエイジング・ホルモンが高値であることが証明されました。
 また、成長ホルモン?というホルモンは私たちの体を若々しく保つには不可欠なアンチエイジング・ホルモンと考えられますが、これらは適切な運動、睡眠、食事を組み合わせることによって、私たち自身の体内でたくさん作り出すことができます。

 さらに、良質な睡眠を促し、強力な抗酸化作用・免疫力増加作用をもつメラトニン?というホルモンも、生活習慣をちょっと工夫することによって、体内での産生量を増やすことができるアントチエイジング・ホルモンです。

氏名   之   副腎の➀産生遺伝子之メンタルレベル

       脳下垂体之?     〃

        松果体之?     〃

 まず、1つ目のDHEAとは、私たちの体内の副腎という臓器から分泌される、性ステロイドホルモンです。DHEAは生体内環境因子として、加齢とともに変動することが知られています。

人において、DHEAは思春期前の段階では非常に低値ですが、思春期ごろから著しくに増加傾向を示し、20歳前後にピークとなり、その後、加齢とともに定価していきます。

DHEAには免疫活性化作用、抗動脈硬化作用、抗肥満作用、抗骨粗鬆症作用、抗糖尿病作用、抗腫瘍作用などがあることが判明しており、素晴らしいアンチエイジング・ホルモンと考えることができます。

 私たちの体では、このDHEAをもとにして、テストステロン、エストロゲンプロゲステロンなどを含む各種の重要な性ホルモンや、コルチコステロンなど、50種類以上のホルモンが産生されることが分かっています。

このことからも、DHEAがいかに重要なホルモンかということがお分かり頂けるかと思います。

通常、このDHEAは80歳になると、20歳の時の10―20%程度にまで減少してしまうのですが、長寿者では高齢になっても、その値が高く保たれているのが特徴というわけです。

 3つ目の血中インスリンが低いということは、血糖値を下げる作用のあるインスリンを適正にコントロールしているということです。

これがなぜいいかというと、インスリン自体が老化を進めてしまうホルモンでもあるからなのです。

 食べ始めて20〜30分後から、レプチンというホルモンが全身の脂肪細胞から分泌されます。レプチンはお腹が一杯になったことを脳に伝える大切なホルモンですが、これが脳に伝わると、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激し、食べるのを止めてエネルギー消費のプロセスに移るように指令を出すのです。

ゆっくり嚙んで食べることで、このレプチンの分泌が促され、全身の基礎代謝も上昇します。

☆氏名   之  脂肪細胞のレプチン産生遺伝子にEg入れる

 日本では糖尿病の罹患者がどんどん増えており、現在1400万人も存在する。

 成長ホルモンは肝臓を刺激することによってIGF―1(インスリン様成長因子―1)という物質を分泌させます。
IGF―1は加齢とともに減少してしまうことが知られており、老化を示す一つの指標としても用いられる因子です。

 IGF―1は脳内の記憶に関係している海馬という部分の神経細胞を増殖させます。海馬は大脳辺縁系の一部で、小指大の組織です。

海馬の神経細胞が増えると記憶力が増強されると考えられています。したがって、運動をすると筋力がアップするだけでなく、脳の働きもアップすることになるわけです。