日本の将来


朝倉氏
 今、日本国の株式市場は上昇中です。恐らくもっと鋭角的に上がって、12000円を超えるところまで軽くいくのではないかと思っています。そして実はそこから叩き落とされるのです。
 今の溢れかえったマネーは商品暴騰を起こすことは必至です。
 しかしリーマンショックから始まったデリバティブの崩壊を想像を絶する額とスケールであり、とてもまともな従来的な発想の延長で解決できる規模ではないのです。

 ですから、時価会計を封印したり、金融機関の資産を国家が保障するなどと言って、何とか世界全体でごまかしているにしか過ぎません。このごまかしの矛盾が吹き出てくるのが今年と思った方がいいでしょう。

 まさにソブリンリスク(国家破綻の危機)が迫っているのです。国家がコントロールできない状態の連鎖が始まる、ないしは局地的に起こってくるのが今年なのです。

 JALの暴騰と暴落はまさにこれからの日本の縮図です。期待しながら最後は厳しい現実に直面することになるのです。

 金(ゴールド)はまた少しずつ上がってきています。この金(ゴールド)の相場はまだホンの序の口です。またプラチナも注目です。昨年3月から本レポートや講演、並びに拙著「恐慌第2幕」(ゴマブックス)でも勧めましたが、プラチナの上昇も止まらなくなってきました。
 短期的には株はかなりの上昇、円相場も円高に振れるのはまだ先と見ています。

むしろ直近は円安とみています。株の円相場も今年中のある時期から大きなトレンド転換を起こすものと思います。・・・75%