糖鎖とは?現在の殆どの病気は、「細胞同士がつながってない、連絡し合っていないことが最大の原因!」

murakoujin2011-04-25


「この細胞同士をつなげているのが、糖鎖なのです」

 すべての病気は、細胞の異常からはじまっています。例えば「肝臓の細胞はすべて正常なのに、どうも肝臓そのものはおかしい」と言うことは絶対にありえないのです。

 この糖鎖は、8つの糖質栄養素(単糖類)の複雑な組み合わせで出来ていて、そのうちのグルコースブドウ糖)とガラクトース(乳糖)の2つは食品、ブドウ糖は炭水化物などから、乳糖は乳製品などから充分に摂ることが出来ます。

しかしあとの6つはもともと殆ど食品から摂ることは出来ません。肝臓で作られるのです。しかし、現代人の肝臓はストレスや食品を含む環境の悪化で大忙し、叉特に日本人の大好きな薬も利用されなければ肝臓で解毒しますので、疲れ果てています。

それで無くとも老化によってその働きは衰える一方です。それでどうしても不足してしまいます。

 人間が、健康でいる為には、細胞表面にあるこの糖鎖、そしてそれを形作っている8種類の糖質栄養素は、絶対に欠かせない存在なのです。

たとえどんなに素晴らしい健康食品も、クスリも食べ物から得られる栄養も、それが細胞に届き、有効に利用されるかどうかは糖鎖しだいなのです。いかに糖質栄養素そして糖鎖が重要かお解りいただけましたでしょうか。

 その結果、現代社会では健康な人でも、必要量のき約25〜40%しか、糖鎖が充足していないといわれています。

糖鎖栄養素とは? 


糖質栄養素と言うと、炭水化物全てを含んでしまい、また甘い糖と思われがちで、正しい理解がされません。糖鎖で重要視している糖は、グルコースガラクトースも含みますが、糖鎖を形成している8種類の単糖類です。

そこで、エネルギー源になる炭水化物と区別する為、個人的に、糖鎖を形成している8種類の単糖類を特に「糖鎖栄養素」と名付けています。

その8種類の単糖類と言うのは、

グルコースガラクトース・マノース・キシロース・フコース・Nアセチルグルコサミン・Nアセチルガラクトサミン・Nアセチルノイラミン酸


糖鎖と免疫システム(自己免疫疾患)

 免疫細胞は白血球の中のリンパ球にあります。一つにはマクロファージとNK細胞で、これは自然免疫系と言って、絶えず血液中にあって外敵と戦っています。マクロファージは食べて排除、NK細胞は殺して排除します。もう一つはキラーT細胞で、これは獲得免疫系と言って、必要に応じて出動します。
糖鎖がその役目をしています。糖鎖の先端が触れることで、そのものの情報を得ているのです。

 大体は自然免疫系つまり、マクロファージとNK細胞で処理出来ますが、手におえないとキラーT細胞に命令を下します。この命令も糖鎖を通して行なわれまつす。

キラーT細胞は、その異物から特徴である抗原を獲得してきます。それをもとに異物に対抗できる抗体を持った、キラーT細胞に作り変えられ、増殖して攻撃に向かうのです。

この作業は、一度遺伝子をバラバラにして必要な形に組み替えるそうです。人間の身体と言うのは本当に素晴らしいですよね、とにかく遺伝子すらも道具に過ぎないと言うことなのです。

逆に正しい情報さえ得られれば、遺伝子の異常も修復される可能性を秘めていると言うことだと思います。これら一連の情報交換はすべて、糖鎖を通して行なわれています。

 この様な細胞同士の情報交換を、細胞間コミュニケーションと呼んでいます。もし糖鎖が不完全であったらどうでしょうか。異物の認識ができず、攻撃することが出来ません。

 体内には毎日約3000個のガン細胞が出来ているそうです。免疫細胞がそれをたたいてくれたり、遺伝子の修復ができればガンにはなりません。

ガン細胞であるという情報が得られなかったら、そのままガンになってしまいます。ガンは、遺伝子にキズがつくことで起こります。遺伝子にキズがついたという情報を、糖鎖を通して発信しなければならないのです。

 叉異物を排除した後は、攻撃中止命令を出しますが、キラーT細胞に命令が伝わらなかったり、その他の理由で免疫細胞が勝手な行動をして、自分自信の正常な細胞を攻撃してしまうのが、リュウマチ・アレルギー・アトピー・喘息・関節炎・糖尿病・甲状腺障害などの、自己免疫疾患で、現在、西洋医学では治療法がありません。

と言うのも、この免疫細胞の異常が何故起るのかが、解っていなかったからです。

 このような免疫細胞は、自己と非自己の認識が出来なくなっています。それは、糖鎖の異常で情報交換が充分に行なわれないことで免疫細胞が勝手な行動をしてしまっている可能性が非常に高いのです。

五大栄養素から六大栄養素へ

 今までは、栄養といえば五大栄養素、すなわちビタミン・ミネラル・脂質・タンパク質・炭水化物でした。その中でも炭水化物は、糖質栄養素としてひとからげにされていました。

 しかし糖鎖というものの重要性が明らかになり、糖鎖を形成する物質としての糖質、すなわち糖鎖栄養素の存在がわかった今、炭水化物を炭水化物と糖鎖栄養素に分けて、六大栄養素とする考え方が主流となりつつあります。
 日本は遅れていてまだまだ五大栄養素です。

 その大きな理由の一つは、糖鎖栄養素を食品として自然物から取り出すことが出来ないことと、もう1つは、日本の医学界は、対症療法と検査技術が中心で、病気予防には欠かせない栄養学に、重要性を見出していないことが大きな原因です。

ビタミン・ミネラルから糖鎖の時代へ 

空気中の酸素は、クスリでも食品でもありませんが、無くてはならない存在です。糖鎖栄養素、すなわち8種類の糖質栄養素は、正に空気中の酸素と同様、無くてはならない存在といってもいいと思います。

健康食品と糖鎖栄養素の最大の違いは、健康食品は細胞の働きを助けるものであるのに対し、糖鎖栄養素は細胞が正常に働くために欠かせない部品である、と言う点です。

つまり、細胞が正常に働ける状態にあってはじめて、働きを助ける健康食品は意味があると言う事なのです。

WHO健康の定義
 肉体の健康は、糖鎖によって全ての細胞をしっかりつなげ、ホルモンのバランスも、栄養のバランスも整えて自己治癒力と免疫力をたかめることで初めて得られます。

 心の健康と言えばなんと言っても、人間関係の悩みでしょう。人に期待しすぎたり、求めすぎることは心の負担を大きくします。見返りを求めない奉仕の心が、本当の心の健康をもたらすのではないでしょうか。

 社会的健康も大変重要です。人間関係も含め、お金の問題、仕事上の問題、時間的自由の問題などによっておこるストレスは、恐らく病の90%を占めているのではないでしょうか?しかし今のこの社会状況では、これらが大きく立ちはだかっています。

心置きなく取り組める仕事、安定した収入、自由な時間を得るためには、何か行動を起こさなければなりません。まずは、今の生活を良い方向に変えたいと思うかどうかが全てです。

「今のままでいい!」と言う方もいます。しかし、それが最も難しいのです。何故なら、社会自体が変わっていきますし、何よりも、すべての人が「老化」という下りのエスカレーターに乗っているのです。