成長ホルモンの凄い役割が判明

 眠っているとき、私たちの脳や体の中でどんな変化が起きているのでしょうか。まず知っておきたいのが、睡眠には深い眠りであるノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠があり、これが交互に訪れるということです。

 入眠してから1時間半-2時間でもっとも眠りの深い熟睡状態となります。そのとき、睡眠中に脳下垂体から分泌される「成長ホルモン」と呼ばれる何種類かのホルモンも、分泌量がピークとなります。

 この成長ホルモンは、子供の脳や体の発育を促すとともに、大人に成長した後も、DNAの合成や修復をはじめとした体のメンテナンスを行ってくれる重要なホルモンです。若返りのカギを握るホルモンとして、アンチ・エイジングの研究者も注目しています。

 しかし、成長ホルモンの分泌を促すには、ただ眠ればいいというものではありません。成長ホルモンは、眠っている時間帯によって分泌量が変わってくるからです。その量は午前1時前後にピークを迎えると、明け方に向かって減っていきます。

成長ホルモンの分泌量は、人間のサーカディアン・リズムと同調しているのです。また、サーカディアン・リズムの調整役であり、やはり老化防止のカギを握るといわれる「メラトニン」というホルモンが分泌されるのも夜間です。メラトニンは朝の光を浴びることで、脳のまさに中心部にある松果体という部分で生成され、夜、周りが暗くなった状態でさかんに分泌されます。

 さらに、明け方になって眠りが浅くなった頃には、ストレスをコントロールする副腎皮質刺激ホルモンの分泌がピークとなり、覚醒する頃にはおなじみの快楽ホルモン、βエンドルフィンも分泌されてきます。これによって気持ちの良い目覚めが得られ、その日1日を快適に過ごせる準備が整うわけです。

 人間にはこうした睡眠のサイクルがあるので、夜更かしや、昼夜が逆転したような生活をしていると、いくら長時間眠ったとしても疲れは十分に取れず、新陳代謝も正常に行われません。当然、若返り効果も期待できません。

 睡眠の自然なリズムを尊重し、各種のホルモンがたっぷり分泌されるように、午前1時頃には熟睡している必要があります。
11時か11時半には部屋を暗くして床につき、朝はなるべく早めに起きます。そうすると眠っている間に脳と体のメンテナンスが十分に行われているので、夜更かししたときよりもずっと短い睡眠時間で、すっきり目覚めることができるはずです。

 その状態で軽い運動や仕事をすると、1日のスタートが最高なものになります。私はこれも、長年の早寝早起きで経験済みです。自然のリズムに合った質の良い睡眠は、オプティマル・ヘルスを支える強力なべースになってくれるのです。

 美人の条件です。若返りの条件。奥底からの健康の条件です。

対応
 視交叉上核(体内時計)・
 脳下垂体とその成長ホルモン産生遺伝子・
 松果体とそのメラトニン産生遺伝子・
 副腎皮質とその刺激ホルモン産生遺伝子・
 脳下垂体後葉とそのエンドルフィン産生遺伝子等にE
 Gを入れ、
 ウイルス・細菌・花粉・フリーラジカル等を抜く