不快な修復反応を止めると病気は起こる

安保氏参 100%
 体には、病気や怪我をしても治そうとする自然治癒力が備わっています。
 発熱、痛み、腫れ、震え、しびれ、かゆみ、発疹、下痢、などは不快な反応ですが、体にとっては治癒へ向かう反応です。
 発熱はリンパ球を最大限にふやし、活躍しやすい環境をつくり出します。痛みは知覚神経に過敏に反応する働きを持つアセチルコリン、プロスタグランジン、ヒスタミンなどをふやし、血流障害を改善しています。

 腫れは、白血球が血管の隙間から外に出て炎症のある部分にかけつけて、貪食や抗原抗体反応で異物を排除し始めて起こります。やけども、しもやけも腫れることで治るので、避けては通れない反応です。

 震えも同じです。過呼吸パーキンソン病の震えやてんかん発作による筋けいれんでも、収縮した血管を震えて元に戻し、血流を全身にいきわたらせる反応です。長時間の正座をして立てなくなった経験があるように、しびれも血流を回復する反応です。

 血流が回復し始めるとかゆみが起こり、発疹は体の中に入った抗原を排出する反応です。下痢は、体の中にある有害なものや老廃物をすみやかに排除する働きです。

 このように不快な反応こそが体の修復反応そのもの、免疫細胞が体を守ろうとして活躍を始め、敵と戦っている証しですが、今の医学が忘れ去ってしまったものです。消炎鎮痛剤や免疫抑制剤ステロイド剤などを使うと不快な症状はすぐに解消しますが、修復反応も止まります。それでも体には修復させる働きがありますから、もう一度何とか修復させようと同じような症状が起こってきます。

 それをまた薬で止めようとしても、決して治癒に向かうことはなく、悪循環が始まります。薬剤の使用は急性期のみとして、対症両方との決別が必要です。

☆ 時空研は修復反応を止めずに不快症状を解消する。