２０１５年〜世界の真実?

長谷川　啓太郎氏
フーチ　８０％
　　　　　 　２０１５年、日本の課題

　成長戦略の鍵は、法人減税と経済特区にある。２０１８年の実用化を目指すメタンハイドレート。

　実用化のための研究開発と同時に、インフラの整備も必要である。たとえば、メタンハイドレートからメタンガスを取り出す施設と消費地をつなぐパイプラインがいる。

いま、三重県の四日市から富山県の富山まで、中部電力が３００キロのパイプラインを建設中だ。日本ではこれが唯一のローカルなパイプラインだが、途中にある小さなガス会社はすべて中部電力の傘下に入った。中部電力に取材したとき、「当社は単なる電力会社ではない。トータルエネルギー会社と呼んで欲しい」といっていたが、進取の気性に富んだ会社である。

　　　　 世界に冠たる日本の火力発電技術

　ＬＮＧ（液化天然ガス）を使った発電でも日本は世界トップレベルの技術を持っている。それはＬＮＧを３回使う発電システムだ。

　　　 経済面よりも深刻な中国崩壊の問題とは

　アメリカ経済が好調であれば、長期的には持ち直していく。中国との貿易がそれほど大きなウエイトではないからだ。日本からの輸出や約１３兆円でＧＤＰに占める割合が２・５パーセント、日本への輸入は約１８兆円でＧＤＰに占める割合が３・４パーセントだ。

中国貿易の依存度は約６パーセントであり、小さくはないものの、ゼロになっても致命的ではない。